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聖アンジェラを知る集いが行われました

 

seiangela

 

9月末というのに、まだ暑さの残るカトリック吉祥寺教会の2階小ホールに、アンジェラ・メリチの霊名をもつ方々、アンジェラに関心のある方々、卒業生、シスターとアソシエ会員、総勢14名が集いました。お互いがすぐにうちとけ合い、家庭的な雰囲気に包まれたのは、講師のSr.小川の静かなふんわりとしたお話ぶりのため、そして母アンジェラが私達の真ん中におられ、私達を娘として一致させてくださったからに違いないと思います。

 午前中は聖アンジェラの生涯が「希望」というテーマで紹介され、午後には、「聖アンジェラの後に続く人達」として、1937年宣教のために来日されたSr.スザンヌ・マルテンが戦中の言葉に尽くせない困難を越え、終戦直後創設した家庭学校でどんなに生徒さん達を愛し、教育なさったかが紹介されました。

 

take c

 

 

竹のごとく

天に向かって まっすぐ ぐんぐん 伸びていく

つねにみどり 希望の色

神と人の前に こうべをたれる

しとやかに 飾りなく 質素に

その子は根から 力強く生まれ出る

雨の日 雪の日 地面までしなっても

やがてつよく やわらかに 立ち上がる

生きるかぎり命をかけて 花開くとき

静かにその使命をおわる

女性よ 竹のごとく

 

マルテン先生が書かれたこの「竹のごとく」は、言うまでもなく当時の家庭学校の生徒さん達に向けられたものですが、その言葉の一つひとつが聖アンジェラのご生涯を表しているように思われてなりません。同時にマルテン先生ご自身の生き方そのものだったのではないでしょうか。神に信頼と希望をおき、質素で、静かな力強さをたくわえ、時のしるしを見極めて未来を切り拓いた、愛の人――マルテン先生と出会い、導かれた卒業生の皆さんがとても羨ましく感じられた時間でもありました。マルテン先生達が家庭学校で授けられた教育はまさにアンジェラが娘達を導いた愛のままであり、養成担当者に遺された言葉がマルテン先生達のご努力で日本でも実現されたのですね。マルテン先生の傍らで働かれる聖アンジェラを感じているうちに、時代と国を遠く隔てた二人のお姿がぴったりと重なってきます。

 

szanne martin

 

卒業生の社会でのご活躍、Sr.スザンヌ・マルテンの後に続いて来日し、身をもって聖アンジェラを示してくださっているシスター方、日本人シスターの誕生、さらに日本からフィリピンへの宣教・・・と、ウルスラファミリーが広がり深まっている現在、あらためて聖アンジェラを知り、母アンジェラに出会う恵みの一日を与えていただいたことに感謝いたします。講師のSr.小川をはじめ準備くださった東京修道院のシスター達、ありがとうございました。講話の後の分かち合いの時間も、静かな祈りのひとときも、昼食・お茶の時間も、確かにアンジェラが私達と共にいてくださったことを思い出し、今でも心が温かくなるのを感じます。集いを終えて、それぞれの生活の場に帰った参加者達が、母アンジェラに見守られ、照らされ、ささえられ、導かれて、竹のごとく生きられますように。

聖アンジェラ・メリチ アソシエ会員 T.U